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2014年10月号

Tモバイル買収断念! ソフトバンク「米国進出の前途」

孫正義社長が考える次の一手とは?

2倍に膨れた売上高

「つくづく思うのは、楽しい人生をすごさせてもらっているということです。嬉しいのは自分で操縦席に座り、自らの意思でアクセルを踏めること。非常に面白く、人生の喜びを感じます」

8月8日、第1四半期の決算発表に臨んだソフトバンクの孫正義社長は、冒頭、このように切り出した。まるで決算会見とは思えないような抒情的な内容だ。すべてが順風満帆。世の中に恐れるものなど何もないといった風情である。

その第1四半期の決算の内容は、売上高は1兆9922億円で、前年同期比の2・3倍。これは、昨年夏に買収した米携帯3位のスプリントが加わったためだ。ライバルであるドコモとKDDIはともに1兆円前後。ソフトバンクはライバルの2倍の規模にまで膨れ上がった。

ただし営業利益は16%減の3376億円、最終利益は68%減の776億円となった。大幅な減益決算である。もっとも、前年の第1四半期決算では、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの子会社化に伴う株の評価益1491億円が営業利益に上乗せされていた。また、今回の決算にはまもなく上場が予定されている中国の電子商取引大手アリババの優先株の調整損1806億円が、特別損失として計上されている。

以上2つの一時的損益を除くと、営業利益は35%増、最終利益は90%増となるのだから、上々の決算と言っていい。孫社長の顔もほころぶはずだ。

国内携帯市場を見ても、4~6月のキャリア別純増数でドコモを抑え1位を獲得。子会社ヤフーが展開するヤフーショッピングも、昨年打ち出した出店料無料により出店数は6・5倍の13万店となり、取扱商品数も1億点を超えた。

このほか、昨年子会社化したガンホーの大ヒットスマホゲーム「パズル&ドラゴン」は今年に入ってからも順調に加入者を増やし続けているし、同じく昨年買収したフィンランドのゲーム会社スーパーセルが提供するスマホゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」もスマホゲーム世界ナンバー1に輝いた。

打つ手打つ手がことごとくうまくいっている。これがいまのソフトバンクだ。

2014年10月号 目次

特集ーマツダの底力
トヨタの恐れる マツダのエンジン革命
スカイアクティブを生んだ マツダの「モノ造り革新」
持たないがゆえの工夫 マツダ技術陣が追求した効率性
企業価値が高騰 マツダ争奪戦が始まった
ヨーロッパで高評価を受ける理由
市民球団広島東洋カープと マツダ創業家一族の関係
第2特集−今再びのディスコブーム
バブル世代は消費の牽引役
ディスコブームの変遷とリアル80'sの素性
バブルにするか、しないかは これからの6年間で決まる
風営法改正
アベノミクスの バブル変容への条件
レポート
Tモバイル買収断念! ソフトバンク「米国進出の前途」
参入続々でヒートアップ 格安スマホ市場争奪戦
インタビュー
薬のクチコミで注目を集める医師専門のソーシャルサイト
連載企画
佐藤輝英の新ネットビジネス世界紀行
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売上高大幅アップの秘訣は 「社員をほめて育てること」
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