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2014年10月号

参入続々でヒートアップ 格安スマホ市場争奪戦

関西電力系のケイ・オプティコムも攻勢

初のKDDI回線借り受け

「格安スマホ」市場争奪戦の第1幕は、今年4月にイオンが参入したことから本格化した(本誌2014年6月号参照)。それ以降、MⅤNO(モバイル・バーチャル・ネットワーク・オペレーター。NTTドコモなどから回線を借り受ける業者)やSIMフリー端末、SIMカード(電話番号など利用者の情報を書き込んだICカード)といった格安スマホに関わる文字が、新聞や雑誌で頻繁に躍るようになってきた。

去る7月30日からは、価格比較サイト最大手、価格.comのサイトでも、SIMカードのプラン比較や人気ランキング、口コミ掲示板などがスタート。それだけ格安スマホが市民権を得て、日常風景になってきたということだろう。SIMフリー端末を海外から輸入・販売する、Expansysといった専門のネット通販サイトも人気化している。

ワイモバイルも争奪戦に名乗り。

前後して、8月に入ってからは争奪戦第2幕に突入してきた。まず7月末にイオンが格安スマホ第2弾を発表。通話・通信料金とスマホ本体の分割価格を合わせた毎月の料金を1980円(税抜き)とした。高速データ通信サービスのLTEには非対応(MⅤNOはビッグローブ)なものの、第1弾の時よりも通信速度は向上させたという。

加えてアマゾンも8月1日から参入し、端末の分割価格コミコミで2980円(同、MⅤNOは日本通信)。

さらに、注目を集めていたワイモバイル(イー・アクセスとウィルコムの合併会社)もサービスを開始。8月1日の全国紙には、「通話もメールもネットも月々2980円(通信容量は月に1GBのプラン)で使い放題! ヤフーのスマホ」と大書された全面広告が載った。

ワイモバイルは、「大手キャリアでもMⅤNOでもない」という立ち位置を強調し、業務提携先のヤフーのサイトを頻繁に訪れると通信容量が貯まる「パケットマイレージ」や、旧ウィルコム時代の武器、1回10分まで月300回、通話が誰とでも無料になるサービスも付けた。

が、ワイモバイルのサービス内容を見た、MⅤNO大手のある幹部はこう語っている。

「正直、中途半端な印象です。分割の端末代金込みでの料金ならオッ!という感じでしたが。逆に言えば(大きなサプライズがなく)少し安心しました」

2014年10月号 目次

特集ーマツダの底力
トヨタの恐れる マツダのエンジン革命
スカイアクティブを生んだ マツダの「モノ造り革新」
持たないがゆえの工夫 マツダ技術陣が追求した効率性
企業価値が高騰 マツダ争奪戦が始まった
ヨーロッパで高評価を受ける理由
市民球団広島東洋カープと マツダ創業家一族の関係
第2特集−今再びのディスコブーム
バブル世代は消費の牽引役
ディスコブームの変遷とリアル80'sの素性
バブルにするか、しないかは これからの6年間で決まる
風営法改正
アベノミクスの バブル変容への条件
レポート
Tモバイル買収断念! ソフトバンク「米国進出の前途」
参入続々でヒートアップ 格安スマホ市場争奪戦
インタビュー
薬のクチコミで注目を集める医師専門のソーシャルサイト
連載企画
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