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2015年10月号

東芝の軌跡

石坂泰三と土光敏夫 2人の財界総理を生んだ 名門企業の系譜

石坂泰三と土光敏夫

140年前の1875年(明治8年)、東京・銀座に電信機工場、田中製造所が誕生した。これが東芝の原点だ。

創業者は「東洋のエジソン」とも呼ばれた田中久重。江戸後期から明治にかけて活躍した発明家で、時計から蒸気機関、兵器まで幅広い分野で実績を遺した。

田中製造所は、その後、水車発電機などを開発し、規模を拡大していく。93年には社名を芝浦製作所に変更、戦時下の1939年には、日本で初めて白熱灯を開発した東京電気と合併、東京芝浦電気が発足した。芝浦が重電、東京が弱電という組み合わせで、この合併により、総合電機メーカー・東芝(東芝への社名変更は84年になってから)が誕生した。

右下の表は、合併以降の歴代社長の一覧だ。

東芝歴代社長一覧

初代社長の山口喜三郎は、古河鉱業で常務、古河電工で専務を務めたが、のちに降格されたことから東京電気の副社長に就任、27年には社長に昇格した。37年からは芝浦製作所の会長を兼務、合併会社でも社長を務めた。

東芝が財界の名門企業と呼ばれるようになったのは、4代目社長の石坂泰三の力が大きい。東京帝大を卒業後、逓信省の役人となるが、30歳を前に第一生命の社長秘書となり、38年に社長に就任した。

戦後、東芝は大労働争議に巻き込まれる。自力での収拾が困難になったため、三井銀行の依頼を受け、48年に東芝入りし、翌年、社長に就任。石坂は単身、労働組合の事務所に乗り込むなど、正面から渡り合った結果、6000人の従業員を削減することを労組に飲ませ争議は終結、東芝は再建を果たした。

この実績を引き下げ、石坂は56年、経団連の第2代会長に就任する。経団連会長を「財界総理」と呼ぶが、これは石坂の時代から始まった。それほど大物感があったということだ。石坂会長は12年間にわたり、財界に君臨した。

2015年10月号 目次

特集 40・50・60代——ワンランク上の生命保険
医療・がん・介護・年金……使える保険 傾向と対策
【Plan:1 54歳男性・既婚】完全リタイアまでのリスクを カバーしながら老後の資金づくり
【Plan:2 54歳男性・既婚】基本の医療・3大疾病と外貨建て終身保険で老後対策
【Plan:3 54歳男性・既婚】強いのはキャッシュ─ 3大疾病、介護の対策は一時金型で
医療保険の 定期型と終身型 ―迷ったときは どっちを選ぶ?
【Plan:4 61歳男性・既婚】10年、20年後をイメージしながら オーダーメード保険でリスクをカバー
【Plan:5 61歳男性・既婚】〝手ぶらで〟入院─ 心配いらずの医療保険
定期・終身・養老保険 3つの保険のしくみ
【Plan:6】シングルの老後に必要な 介護保険と医療保障の条件
【Plan:7 48歳男性・独身】介護保険と変額保険 人生を楽しむための 保険活用術
人生設計が 一目瞭然─ キャッシュ フロー表の見方
【Plan:8 48歳女性・シングルマザー】汎用性のある終身保険でつくる 〝ちょっと〟の余裕
【Plan:9 61歳男性・経営者】「法人契約」の基本は 節税しながら、引退資金を貯めること
第2特集 東芝の悲劇
東芝の悲劇
東芝の軌跡
東芝の未来
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証券コード 東証1部 9551 メタウォーター
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「ファッション性」と「実用性」女性の心を掴む電動バイク
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目標3万店! 飲食店に食材と食文化を 届ける助っ人
アフリカのネット市場で過熱する グローバル競争