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2015年10月号

世界を買えるか ソーシャル・ショッピングサイト BUYMAの海外戦略

エニグモ社長 須田将啓

エニグモが運営する、会員数250万人のソーシャル・ショッピングサイト「BUYMA」が注目を集めている。幾多のECサイトのなかで、海外と日本を結ぶC2Cに特化したビジネスは異彩を放つ。エニグモ社長の須田将啓氏にBUYMAの現状と今後の展開を聞いた。

オークションをはじめとした個人が出品者になれるC2CのECサイトのなかで、ひと際注目を集めているのがソーシャル・ショッピングサイト「BUYMA(バイマ)」。海外在住の出品者(パーソナルショッパー)が現地の商品をBUYMAに掲載、注文が入ってから、出品者は商品を購入し、注文者に発送をする。BUYMAには約6万5000人のパーソナルショッパーがいて、日本では販売されていないブランド品などを次々に紹介している。

このBUYMAを運営しているのが東証マザーズ上場企業のエニグモ。2015年1月期の決算で5年連続増収増益を果たし、今期はさらに攻勢を強めている。

すだ・しょうけい 1974年生まれ。茨城県出身。慶應義塾大学理工学部卒業。慶應義塾大学大学院理工学研究科計算機学科専攻修士課程修了後、2000年博報堂に入社。04年に退社しエニグモを設立、代表取締役に就任。

12億円のプロモーション

―― 最近、BUYMAのテレビCMをよく見かけるようになりました。プロモーションに12億円もの予算を投じ、5年連続増収増益のなかで、思い切った戦略をとってきたように見えます。

増収増益は、あくまで結果です。優先順位としては1番ではありません。しかし、そういうトレンドを超えて、あえて仕掛けたのは、機は熟したと思ったからです。数年前は、まだマスに向けて宣伝する段階にまで至っていませんでした。パーソナルショッパーさんのサービス力にも差がありましたし、認知率も非常に低かった。でも、この2、3年でサービス力が向上し、自信を持って使っていただけるサービスになりました。認知率も25%ほどに上がってきました。

とはいえ、まだファッション感度の高い層、通販サイトを使いこなしている層に、ある程度知られているという状態です。これを飛び越えさせ、マスに化けるタイミングが来たと思っています。

―― エニグモは、数年で営業利益率が20%台から50%超まで伸びてきたことで注目を集めています。

C2Cですから、固定費と売り上げの相関関係がなく、取引量が増えれば利益率が上がっていくモデルです。その意味では、予想通りの推移だと思っています。しかしながら、海外との取引である以上、為替リスクは高いビジネスでした。円高のころは、商品価格が安くなりますから、出せば売れるような感じで拡大していきましたが、円安に振れると逆に割高感が生まれてしまいます。

だからこそ売れる商品を見極めて出していかなければ売り上げは上がりませんから、マーケティング力が上がり、パーソナルショッパーさんにそのような商品を出していただくようなリレーションづくりもできるようになりました。

2015年10月号 目次

特集 40・50・60代——ワンランク上の生命保険
医療・がん・介護・年金……使える保険 傾向と対策
【Plan:1 54歳男性・既婚】完全リタイアまでのリスクを カバーしながら老後の資金づくり
【Plan:2 54歳男性・既婚】基本の医療・3大疾病と外貨建て終身保険で老後対策
【Plan:3 54歳男性・既婚】強いのはキャッシュ─ 3大疾病、介護の対策は一時金型で
医療保険の 定期型と終身型 ―迷ったときは どっちを選ぶ?
【Plan:4 61歳男性・既婚】10年、20年後をイメージしながら オーダーメード保険でリスクをカバー
【Plan:5 61歳男性・既婚】〝手ぶらで〟入院─ 心配いらずの医療保険
定期・終身・養老保険 3つの保険のしくみ
【Plan:6】シングルの老後に必要な 介護保険と医療保障の条件
【Plan:7 48歳男性・独身】介護保険と変額保険 人生を楽しむための 保険活用術
人生設計が 一目瞭然─ キャッシュ フロー表の見方
【Plan:8 48歳女性・シングルマザー】汎用性のある終身保険でつくる 〝ちょっと〟の余裕
【Plan:9 61歳男性・経営者】「法人契約」の基本は 節税しながら、引退資金を貯めること
第2特集 東芝の悲劇
東芝の悲劇
東芝の軌跡
東芝の未来
TOP INTERVIEW
好調・中国から、 インド進出へ 「無印良品」の〝ゴーウエスト〟
世界を買えるか ソーシャル・ショッピングサイト BUYMAの海外戦略
IR CLIP
証券コード 東証1部 9551 メタウォーター
連載
「ファッション性」と「実用性」女性の心を掴む電動バイク
ベンチャー企業は 信用力でワープできる
目標3万店! 飲食店に食材と食文化を 届ける助っ人
アフリカのネット市場で過熱する グローバル競争