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2017年03月号

スマートフォンをはじめとする 携帯電話からアクセサリー類まで ~モバイル販売の国内最大手企業

ティーガイア 証券コード: 東証1部 3738

携帯電話販売店が新たな局面を迎えている。総務省の「平成28年版 情報通信白書」によると、ここしばらくの間、成長をけん引してきたスマートフォン(スマホ)の世帯普及率が7割を超えた。一方、個人ベースでのスマホ普及率も50%を超えてきており、従来型の携帯電話からスマホへの買い替えが鈍化していると見られる。さらに、総務省が公表した「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」によって、「実質0円端末」が禁止されるなど、行き過ぎた販促策の見直しが進む。そのため、顧客への提案力や商品構成の豊富さ、手厚いサービス体制など総合的な販売品質が、販売数を左右する。

モバイル販売の国内最大手、ティーガイアが入居するビル。

そんな中、国内最大級のキャリアショップ(NTTドコモ、au、ソフトバンク等の各キャリアの販売代理店)網や併売店を運営。2016年3月末に469万台のモバイル端末を販売する「モバイル事業」を主力に展開し、「価格訴求」から「価値提案」への販売をリードするのがティーガイアである。

個人顧客に対するサービスおよびCS向上を実現する一方で、法人顧客に向けて端末販売に加えて総合的なモバイルソリューションの提案や導入サポートなどを行う「ソリューション事業」、「Amazonギフト券」などのギフトカードの販売を中心に手掛ける「決済サービス事業」などを展開、収益源の多様化を進め、競争力を高めている。

広がる商品群

ティーガイアでは、ドコモショップやauショップ、ソフトバンクショップといったキャリアショップや、複数のキャリアブランドの商材を扱う併売店などを、16年9月末現在で2100店舗強展開している。これらの店では、移転・改装・大型化などの店舗拡充を推進し、顧客の待ち時間の有効活用を図るほか、キッズスペースやスマホ・タブレット教室を提供するなど、顧客が快適にサービスを受けられるよう配慮する。さらに、社内教育・研修機関を設置し、きめ細かい教育・研修を受けた販売スタッフを配置するなど、顧客満足の向上と付加価値の強化を推進してきた。16年上期の携帯電話等の販売において、スマホとタブレット端末が8割近くを占め、内タブレット端末の比率が約14%に上る。タブレット端末は、単に販売するのみならず利用シーンに合わせた活用法の提案も行い、シニア層を含む顧客から好評だ。

個人の顧客に向けては、さらに、主にスマホアクセサリーを販売する店舗「Smart Labo」の出店を加速。16年10月末現在で東京の新宿や秋葉原、名古屋、大阪、神戸などで合わせて14店を運営する。ウェブ上では「Smart Labo Online」も展開しており、スマホの周辺アイテムまで一貫して品揃えすることで、CS向上に加えて、顧客1人当たりの客単価アップにも寄与している。

「お客さまのスマートライフ充実に向けて、タブレット端末や光回線の販売を強化しました。アクセサリーなどの関連商材販売においても、付加価値提案力を高めることで、お客さまの満足度や収益性の向上に取り組んでいます」(会社側)

手ごろな料金体系から、市場の拡大が続く「格安スマホ」を含む「MVNO(仮想移動体通信事業者)」ビジネスへの対応も進めている。16年7月に池袋、8月に広島・静岡、12月に姫路、それぞれ「楽天モバイルショップ」をオープンし、さらなる多店舗化を模索する。SoftBankが提供する「Yモバイル」ショップに加え、KDDI系のUQコミュニケーションズ(株)が提供するMVNOサービスを取り扱う「UQスポット」の展開も始めた。

法人サービスも攻勢へ

一方で、主に法人を対象とする「ソリューション事業」では、攻勢をかけていく。これまで、企業のスマートデバイス導入等をサポートしてきたほか、主に通信の領域で顧客が抱える問題解決に向けた提案を行うソリューション型のビジネス展開を推進してきた。さらに、通信の管理・運用・精算や最適化のコンサルティングを行う、クラウド型のトータルプラットフォーム「movino star(モビーノスター)は、15年11月のリニューアルを機に、機能を拡充。既存顧客深耕と新規開拓を推進し、加入ID数は44万2000まで伸長した。

16年1月の通信回線の再卸販売開始を期に、独自ブランドの光アクセスサービス「TG光」販売並びに卸事業も開始している。

「TG光の累計回線数は増加を続けています。法人顧客向けのソリューション商材と合わせて、安定的なストック型ビジネスモデルの確立を目指します」(会社側)

日々進化し、バリエーションが広がる通信サービス。顧客目線の施策を徹底し、「勝ち残るショップ」をつくりあげていく。

2017年03月号 目次

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