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2017年12月号

IR CLIP ネットマーケティング

証券コード  東証JASDAQスタンダード 6175

少子化対策銘柄の大本命~ 安心・安全なマッチングアプリで パートナーと出会うきっかけづくり

今の世の中、結婚することが難しくなっている。2015年に実施された国勢調査を基に、国立社会保障・人口問題研究所がはじいた生涯未婚率(50歳までに結婚経験がない人)は、男性が約23%、女性でも約14%に上った。その結果、少子化にも拍車がかかり、2060年には日本の総人口が約8600万人に減るという推定もある。

ただ、未婚者の多くが結婚に関心を持っていないわけではなく、「良い人がいればいずれは結婚したい」と考えているようだ。

そこで、ネット上で「Facebook」のシステムを活用し、異性との出会いを演出しているのがネットマーケティングだ。インターネット広告代理業が祖業だが、安心安全な本気の出会いを求める人が集うプラットフォームをつくった。今、20代から30代の若年層ではネットを通じた異性との出会いが一般化。さらに幅広い年代層にもサービスの利用を広げ、結婚したいのにできない人をなくそうと意気込んでいる。

米での出会いは⅓がネット

ネットマーケティングが手掛けるマッチングアプリ「Omiai」(おみあい)は、パソコンやスマートフォン上で、好みの異性を探すことができ、アプローチができるサービスだ。異性の同意があれば実際に会うこともできる。

衆議院第一議員会館で開かれた「婚活・街コン推進サミット」で宮本邦久社長がスピーチした。

日本においての異性と出会うきっかけは、お見合いや友人知人からの紹介、合コンなどのイベント、職場内などが多かった。しかし現在では、「お見合い」を世話してくれる人自体が少なくなったほか、紹介やイベントでは自分好みで意気投合する異性が来るとは限らない。職場内の遵法意識が高まり、対応を誤るとハラスメントともなりかねない職場恋愛もしづらい雰囲気だ。今までのスタイルでは、結婚へのハードルが高くなるばかり。その一方、ネットを通じた出会いやマッチングは広がっている。

「ネットでの出会いサービスの市場規模は、2017年で約200億円とみられますが5年後には3倍近くの約580億円になると考えられています。アメリカでは、全婚姻者のうち、ネットを活用して出会った人の割合は3人に1人と言われ、Match Group, Incという時価総額が数千億円規模のプレーヤーなどがサービスを提供しています。日本でも過去数年間で急速に形成されてきた市場で、20代、30代の男女の間ではネットで出会うのがあたりまえという人も増えています」(宮本邦久・代表取締役社長)

宮本社長が機関投資家とのミーティングに参加すると、20代や30代の若いアナリストの間で「サービスを活用している」という声も多いという。12年2月にサービスを開始して、これまでの累計会員数は240万人、プロフィール情報の閲覧により、他の会員と1対1で連絡をとるためのお互いの意思確認が行われることをマッチングと呼び、マッチングに成功した組数は累計1000万組に上る。

国も注目

これだけのマッチング実績を生み出す原動力は、安心して異性を探せる安全性があること。そして、顔写真やプロフィールなど豊富な情報を下敷きに、複数の異性の中から選べることが集客につながるからだ。

まず、サービスを利用する際、18歳未満の人やネットワークビジネスなどを目的とした不正利用を防ぐために、運転免許証などで本人や年齢を確認し、Facebookへの登録情報と一致するかを確認するほか、「既婚」「交際中」などの情報が登録されていると、サービスが利用できない仕組みになっている。ユーザーからの通報制度や24時間365日の監視体制も整っていて、不正な利用があると、強制的に退会になる。

得られる情報も多い。Facebookに紐づく写真や、異性の年齢、職業、年収、身長、趣味など30以上の項目が網羅される。情報の登録はイニシャルとなっており、またFacebookで友達同士となっている人は表示されないようプライバシーに配慮した安心策が講じられている。月額利用料は3980円からで、複数月プランでの契約の場合割引もある。この利用料がネットマーケティングの収益だ。

さらに、元総務大臣の増田寛也氏がアドバイザーを務める「結婚・婚活応援プロジェクト」に参画するほか、婚活・ブライダル振興議員連盟が主催する「婚活・街コン推進サミット」で、宮本社長がスピーチを行うなど、国とのタッグも組んで結婚につながる出会いの演出に取り組んでいる。

「男女の出会いはグルメ情報に匹敵するほどニーズが高いのです。グルメは〝食べログ〟や〝クックパッド〟などでビジネス化していますが、出会いのジャンルはそうではありませんでした。そこで我々が安心安全やプライバシー重視などの環境が整ったサービスを提供することでビジネス化し、さらに成長できる土台を作ってきました」(宮本社長)

紹介待ちではなく、ネットで能動的に相手を探す。これが新しい出会いの形だ。

2017年12月号 目次

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